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ART LAB OVAが若葉町の飲食店でアート展「311アジア~東北~若葉町」

「ナムチャイ」の展示の前に集合する各国のアーティストたち。提供:ART LAB OVA(写真:福田依子)

「ナムチャイ」の展示の前に集合する各国のアーティストたち。提供:ART LAB OVA(写真:福田依子)

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 若葉町を拠点に活動する非営利のアートグループ「ART LAB OVA」(横浜市中区若葉町3)は、町内の飲食店を会場に、アジア出身のアーティストの作品を展示するアートプロジェクト「311東北~若葉町~アジア」を開催している。

料理店の店内に展示されている作品

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 同プロジェクトは、リン・イーリンさん(中国)、ジラサック・センポルシットさん(タイ)、キム・ユンホアンさん(韓国)ら、アジアのアーティストを日本に招へい。被災地をまわり、東北在住の各国出身者と交流の後、若葉町で作品を制作し、展示している。

 震災後のメディアに取り上げられることの少ない「東北在住の外国人」の状況に関心を抱き、実際に現地でのヒアリングを行った同グループの蔭山ヅルさんとスズキクリさんが企画した。

 会場は、中華料理店「皇膳門」(中区若葉町2)、韓国料理店「仁川」(中区若葉町3)、タイ料理店「ナムチャイ」(中区若葉町2)、タイ食材店「J'STORE」(中区末吉町1)。協力飲食店は、蔭山さんやスズキさんが病院選びや店舗での皿洗いなど、日常的にさまざまなサポートを行っていた縁の深い店舗。

 展示には、放射能測定機の写真など、飲食店での展示としては挑戦的な作品もあるが、同団体と店舗の信頼関係を前提として多様な作品が発表されている。写真展示のほか、壁画として描かれたものや、アーティストの作成したエプロンの使用など、店舗になじんだ作品発表が行われている。

 蔭山さんは「東北には若葉町と違った多文化共生のあり方がある。その姿を、若葉町の多様な人々が運営する店舗で食事をしつつ、知ってもらうことができれば。また、その経験そのものが若葉町の多様性にふれる機会になればと思う。『ART LAB OVA』のニュースレターに各店舗のおすすめ料理も掲載しているので、展示を回る際の参考にしていただければ」と話す。

 また、1月10日には「南三陸在住中国・台湾出身の女性たちによる中国茶会」と「南三陸きりこプロジェクトの方々と横浜若葉町中華夕食会」を予定。台湾出身で南三陸町国際交流協会理事の佐藤金枝さん、大連出身の山内優莉さん、2010年から南三陸で「"生きる"博覧会」を主催している「ENVISI」代表の吉川由美さんを迎え、被災地の現状について話を聞く。中国茶会はお茶とお菓子付きで1,000円、中華夕食会は「皇膳門」での食事代1,000円程度に各自飲み物代が必要。

 展示期間は12月末まで(「皇膳門」のみ1月末まで展示)。開催時間は店舗の営業時間による。「皇膳門」(11時30分~15時/17時~23時)、「仁川」(18時~23時/金曜定休)、「ナムチャイ」(17時~翌5時、月2回日曜休)、「J'STORE」(24時間営業/不定休)。

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